所謂 “モナー” の “著作権者” って誰なんじゃろー [バカネット・タカタ]
考察というかとりあえずオチ無しだらテキスト。
件の。
のまのまムーヴメントやら。
又はオンラインゲーム墨攻…は作画:森秀樹の漫画だ…墨香での、キャラクターとしてのモナーの使用云々に関して等で。
「モナーに著作権者が存在する」
という前提で色々と話をしている人たちが多いのですが。
それっていったい誰なのか?
いえ、見つかる、見つからない、という事ではなく。
僕がどーにも解らないのはといいますと。
「どの段階のモナー」 が、「著作物としてのモナーなのか?」
というところなんですよ。
「最初にモナーを書いたヤツじゃネーノ?」
と。
そう返されるかもしれないのですが。
その、「最初」ってのが、まずどこなのか、という事です。
解らないのは。
ざっくり行きます。
まぁまず最初に、所謂顔文字コミニュケーション文化というのが出てきているわけです。
「(笑)」 等と同じ様に、記号の組み合わせで、感情表現をするという、掲示板上での…テキストでしかコミニュケーション出来ない場での…遊びの一つとして。
モナーの顔の原型と言える、「ヽ(´ー`)ノ」 は、相当昔からあるものですが、まぁぁゃιぃわーるどで大流行した時期があった。そうです。
それに、行をまたいで耳、足、胴体をつけ、「お前等も暇な奴らだなあ」 と、軽く煽りを入れるものが作られ、これが現在、「モナーの原型である」 と、だいたい認識されている。
これの起源となるモノは、あめぞうで作られたそうです。
これ、というのは、あめぞうで書かれた、等幅フォント形式のモナーの原型を、という事なんですが。(画像1は、2ch用にズレ直しをされたモノ…と思われる)
ここから先が、2ch。
2chと、ぁゃιぃ、あめぞうでは、等幅フォント形式か、プロフォーショナルフォント形式かという違いがある。(そうです)
AAを描く人にとってこの違いというのは絶大なのですが、例えばこのSo-netブログだと、2chのプロフォーショナルフォント形式に合わせたAAは思いっきりズレる。
あめぞうで原型として作られたモノを、2chで書き込むためにズレ直しをしていく流れで、色んな人間の手が入れられて出来ていったモノが、所謂現在 「モナーとして認識されているAA」、という事になる。
この流れは、AA “キャラクター” の歴史としては、「原型丸耳モナー(俗称 翁 とも言われる) → 丸耳モナー → 角耳モナー (所謂、モナー)」 という様な文脈で語られる。
と。
なると。
どの段階が、所謂モナーなのか?
「モナーに著作者が居る」
と定義するのなら、どの段階のモナーを作った人間が、「モナーを作った人」 なのか?
「今一番知られているモナー(角耳モナー)が、モナーなんじゃねぇの?
と。
そうだとするならば、ですよ。
その角耳モナーは、丸耳モナーの、所謂二次著作物になるんじゃないのか?
という疑問が出る。
そしてその丸耳モナーは、俗称翁モナーの所謂二次著作物になるのか?
という疑問にもなる。
さらにはその翁モナーは 「ヽ(´ー`)ノ」…。
きりがねぇのでげす。
さらにヤヤコシイのは。
これらの名前とデザインは、恐らく…部分的には明らかに、別人の発想によるという事です。
例えばモナーの原型 (1) の頃、名前なんか付けられていませんでした。
顔文字コミニュケーションの延長でしかなかったからです。
しかし現在、2chでAAを描いている人たちの間では、通称翁モナー。ご隠居などという様な呼ばれ方で、キャラクターとして扱われています。ストーリーモノなんかでは、モナーのおじいちゃん、の様な役割で扱われたりもしています。
現在の所謂モナーの形にほぼ確定した頃に、「オマエモナー」という煽り文句から、一般的にこれをキャラクターとして認識する風潮が広まり、誰ともなく、そのセリフが名前として認識されるようになりました。
つまり、「キャラクター名:オマエモナー」です。
それが次第に縮まって、「キャラクター名:モナー」 と、呼ばれようになります。
この名前の変化と、丸耳→角耳の変化は、おおよそ同時期だったと思われます。
つまり。
それぞれの段階において、「デザインをほぼ確定した人間」 「名前を付けた (こいつの名は○○だ、と、最初に言いだした)人間」 は、ほぼ間違いなく別人なのです。
「キャラクター」 というものが、「デザイン」と、「名前」 の二つの要素から成り立っている、と考えるなら、モナーのどの段階のデザインであっても、それぞれが別の人間、しかも複数人の可能性が非常に高い人たちの意志が合わさって生まれているわけです。
で。
現行の著作権法の話をしますと。
現行著作権の概念において、「デザインと名前だけのキャラクター」 は、「著作物には含まれない」 という考え方もあるらしいのです。
わーお。ここまでの流れ意味ナッシング!
引用をしますと、
>一 著作物 思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。
あいまいです。
「おまえらも暇な奴らだなぁ」 というのは、感情表現ではありますが、創作的かというと、どうなのか分かりません。
AAというのは、基本的に文字記号の組み合わせです。
その意味では、「へのへのもへじ」 と同じです。
しかし、「へのへのもへじ」 は、単に「へ」「の」「へ」「の」「も」「へ」「じ」 というひらがなを組み合わせると顔になるのが面白いねー、というだけのもので、そこにメッセージはありません。
「文字記号の組み合わせを、キャラクター的なデザインに見立てる」+「感情表現」 = 「創作性」
と考えるなら、なるほど確かに、原型モナーの段階で、「思想又は感情を創作的に表現したもの」と言えるのかも知れません。
けど、そのリクツなら、「ヽ(´ー`)ノ マターリ」 も、「ヽ(´ー`)ノ バカー」 も、それぞれ別の 「思想又は感情を創作的に表現した 創作物」 になる…というリクツも成り立ってしまうよーにも思います。
そして初期モナーに 「著作物といえるだけの創作性がある」 と言えるのなら、当然「今現在の、所謂モナー」 は、初期モナーの改変で成立しているので、「二次著作物」 という事になってしまいます。
ところで、現行著作権法の中で、
>第十条 この法律にいう著作物を例示すると、おおむね次のとおりである。
> 一 小説、脚本、論文、講演その他の言語の著作物
というのがあります。
先ほど、「デザインと名前だけのキャラクター単品だと、著作物と見なされないという考え方がある」 と書きましたが、小説などの物語の登場人物という場合のキャラクターは、物語の著作物の範囲として考えることが出来るそうです。
となると、「最初にモナーを登場人物とした物語」 に、著作権があると考えることが出来るのか?
という疑問が出ます。
最初にモナーの登場する物語は、『勇者モナ太vs田中』なのだそうです。
そのしょっぱなで、主人公モナ太は、自ら自己紹介しています。
「おいらはモナー族の勇者 モナ太」
モナーは、最初に描かれた物語の上で明確に、種族名として扱われています。
まぁ、ムーミンは主人公ムーミンの固有名詞であると同時に、ムーミントロールという種族名であるのとちょっと似ている。
モナーという名前とデザインは、既存のモノである。
その上で、物語上では、モナーは種族であると定義された。
ですからこの場合、
“エルフ”の“アラゴルン”(『指輪物語』)とか、“エルフ” の “ギルサナス” (『ドラゴンランス戦記』) とか、“エルフ” の “ディードリッド” (山本ピロチ) とか言うよーな扱いです。
となると、このAAストーリーの作者が持つ著作物としてのキャラクターは、“モナー” では無く、“モナ太” なのではないか?
という疑問にも繋がります。
とかとかとか。
色々と。
考えてみればみるほど。
「モナーの著作権者は誰なのか (どの段階の何を決めた/作った人間なのか)」
というのは。
さっぱり分からなくなってきます。
というわけで、事前に述べたようにこのエントリーはオチは無いです。
結論も無いです。
ただの、疑問です。
「モナーを著作物である」 と定義した上で何かしら言っている人たち全てに、これは聞いてみたい事なわけです。
僕には、さっぱりわからんのですよ。
とりあえず僕の暫定認識は、「モナーは、妖怪みたいなもん」くらいです。
民俗学的な意味での、ね。
[おまけ]
因みに画像4は、僕が描いた、モナーとのまネコのそれぞれのAAです。
のまネコは、のまネコ米酒の図案を見て描いたモノ。
拡大モナーは、テケトーにイメージから起こしたもの。
しかしこの時点でも、僕は確かにモナーとして描いてはいるのですが、上に貼ったそれぞれのAAのモナーとは、デザインとしては結構違っているのですけれどもね。
まぁついでなので、並べてみました。
それはそれとして、ネット発キャラクターの商業利用問題で言うなら、ふたばの、OS娘のコミックを電撃帝王で連載しようという企画があってどーのこーの、というのがあったらしいですね、って事を今うろついていて知った。
今かよ!
僕はこういう、世の中のムーヴメントに実に疎い。
所謂著作権的な問題という点で言えば、こっちの方がモロですわなぁ。
や、そんだけです。
- 作者: マーガレット ワイス, トレイシー ヒックマン
- 出版社/メーカー: アスキー
- 発売日: 2004/03
- メディア: 単行本
確か今週のSPA!で神足裕司も
のまネコと著作権のネタで
剽窃とオリジナリティーについて
似たようなこと書いてた。
ちなみにその中で朝日新聞の書評
でちょっと前に取り上げられてた
著作権関連の本を引用してて
その本で紹介されてるネタなんだが
「♪HAPPY BIRTHDAY TO YOU」は
ワーナーが著作権持ってるらしいぞ。
マンガでもスラムダンク丸パクリ
の作品が回収になったりしてるな。
責められるべくは直近の誰でも
知ってるネタをパクるセンスのベタさ
という批評的見地だけであって
著作権うんぬんじゃねえと思うのだが?
by petrosmiki (2005-10-20 11:50)
こーたりんのコラムは確か読んだ!
記憶はありますが、どっちかというと、前回のペトログの方に内容的には似ていた気がした記憶がどこかに… (あやふや)。
スラダンのなんやかや。
僕の立場で言うと、
「素人にも分かるよーな下手なパクリ方をした」
のが、ダメ、という気がします。
わからんよーに加工して (オレジナリティ出して)使わなきゃアカンやろー、みたいな。
しかし余所の漫画関係者の集まるコミュニティ読むと、意外と特に講談社の少女漫画の一なんかは、逆に「好きな漫画のカッチョイイ絵」 を、「加工しないで完全トレスする方がカッチョイイ絵になるからそうする」 っていう考え方の一もいるらしくてちょっとビックリ。
その辺りの考えかたの差は、なんか面白いです。
by へぼや (2005-10-22 04:21)
2ちゃんねるでは投稿時に
・投稿者は、投稿に関して発生する責任が全て投稿者に帰すことを承諾します。
・投稿者は、話題と無関係な広告の投稿に関して、相応の費用を支払うことを承諾します
・投稿者は、投稿された内容及びこれに含まれる知的財産権、(著作権法第21条ないし第28条に規定される権利も含む)その他の権利につき、掲示板運営者及びその指定する者に対し、これらを日本国内外において無償で非独占的に利用する一切の権利(第三者に対して再許諾する権利を含みます。)を許諾することを承諾します。また、掲示板運営者が指定する第三者に対して、一切の権利(第三者に対して再許諾する権利を含みます。)を許諾しないことを承諾します。
・投稿者は、掲示板運営者に対して、著作者人格権を一切行使しないことを承諾します。
というメッセージがでます。
マンガやテレビの投稿時によく見られる、「投稿されたものの著作権は放棄します」とか、「○○社に帰属します」とかいうメッセージと同じことでしょう。この場合○○社に該当するのは2ちゃんねるおよび2ちゃんねる運営者ということになります。投稿された内容及びこれに含まれる知的財産権を無償で非独占的に利用できる権利をもつ「掲示板運営者が指定する第3者」というのは、2ちゃんねるとか、他の掲示板に書き込む人たちのことでしょう。つまりモナーにインスパイヤされて新モナーを作ったとき、2ちゃんねるとかに書き込むならOK、エイベックスみたいに独占的に利用するのはNGということですね。どうやらモナーなどのAAは著作物のようです。モナーは丸ミミモナーの2次著作物かもしれませんが、著作物には変わりありません。丸ミミモナーを利用する権利は、2ちゃんねるに書き込む者にに対して許諾されています。 また仮にエイベックスの人が、のまネコを2ちゃんねるに書き込んで、著作権を主張しようとしても、2ちゃんねるに書き込んだ時点で、その権利を独占的に利用することはできません。
どうやら全てのAAなどの著作権は2ちゃんねるにあるようですが、モナーは2ちゃんねるの共同著作物だというふうになっています。
また2ちゃんねるの書き込みを利用してお金を取ったりしないでね ということは、2ちゃんねるの入り口に書いてあることです。エイベックスはこれに違反しているのでたたかれたということですね。
by ジャイアン (2005-10-24 16:32)
あの規約に関しては、基本的になーんの意味も拘束力もありゃしません。
僕は無視してます。
そも、あの規約文章が書かれたのは、2chのログを出版する企画が動いてから、後付でくっつけたものです。
「2ch運営がログで商売するけれど、書き込み主は文句言うンじゃネーゾ」、ということを言っているだけです。そんなもん無視です、無視。
さらに言えば、現行著作権法において、著作物の著作権を放棄することも譲渡することも出来ません。(それが、パブリっ子ドメインの概念も、ちとヤヤコシイ事になっているらしいどす)
従って、規約として何をうたおうが、書き込みに著作権があるといえる場合、それは書き込んだ人間のモノとしか言えないのです。
AAの著作権が、2chという掲示板システム又はその運営者に帰属するなんて事は、法的にも解釈としてもあり得ません。
で、それは一つの前提で。
だとしたら、から先が、本文なのです。
だとしたら。
書き込み、っつーのは一般的に文章の著作権ですけれど、この場合文章ではなく造形なのか、キャラクターなのか、そのどの段階のどれをどう結びつけるのか。
それが分からない、というか。
ぶっちゃければ、これまでの著作権の概念ではどうにもフォロー出来ない事柄なんじゃねーかしらという事です。
by へぼや (2005-10-24 19:35)
たしかに著作権の譲渡や放棄はできないようですけど、使用についての制限をすることは可能なのでは?僕の思い違いがあって間違った例を書いてしまいましたが、利用規約そのものには著作権を譲渡しろというようなことは書いてありません。あくまで著作権は書き込んだ人にありますね。
あの利用規約は、ほとんど契約書みたいなものじゃないですか?拘束力はあると思いますよ。いやなら2ちゃんねるに書き込まなければ良いわけですから。あとあの文はもっと前から書いてあったような気がしますけど、、ぼくの思い違いでしょうか。
あとモナーの原型に著作権があるとすると、モナーは2次著作物になりますがそれでなんか問題があるんでしょうか
by ジャイアン (2005-10-24 23:34)
基本的に、法を越えた契約ってーのが通るかどうかってのはビミョーな問題だと思います。例えばクーリングオフなんかは、規約に「クーリングオフ無効」って書いてあっても、その規約が無効じゃ、って話らしいですし。
ぶっちゃけ例えば、「利用規約があるから、君の描いたモノはこっちが好き勝手商売に使うし、ビタ一文払わないし文句言わせないよ」 と、2ch運営者が言ってきたときに、ほんじゃあ裁判で白黒つけましょーか、みたいな事になるっつー事くらいでしょ。
結局こういうグレーな部分は、示談が出来なければ裁判でカタつけるしかないですし、そして一般的に、裁判ってのは銭のある方が強い。従って、2chが強いというだけの事です。
ただ僕は、どんな規約をあちらが掲げてようと、「そんなの知ったこっちゃねぇよ」 って事は言いますってだけです。
で。
別にモナーの原型の次に出来た角耳が通称翁モナーの二次だろうとなんだろうと、別にそんなことはどーでも良いのです。
というか、今言われたように 「あるとすると」 という、仮定でしかこの話は出来ていないわけですよ。
だから、表題通りの事が 「わからない」 っていう話を書いたわけです。
「モナーは誰かの著作物だ」 という前提で話を進めているからコソの 「パクリ論争」 でもあるわけですが、その、「モナー」 は 「どのモナー」 なのかが、わからない。
結局、それぞれがなんとなくで 「こういうのがモナー」 というイメージで話をしていて、そこで話されている著作物としてのモナーがどれかってのは、全く明確になっていないと言うことです。
ハッキリしないものを真ん中に置いて、権利やら盗作やらトカという言葉ばかりうろうろしているってとこが、よくわかんないねぇって事です。
というか、このエントリ本題に誰も回答してくれないあたり、じつにオサビシ山OnLineじゃないですかっ!
by へぼや (2005-10-25 01:46)
これも全く回答にゃあなってねーのだが
一連の騒動には拠り所の無い人間たちの
「鬱屈した不満を発散したい」って欲求に起因する
「クレイマーになりたい症候群」が背景にある。
「電車男」が書籍化された時点で矛盾は露呈してるけど
権利やら盗作やら叫んでる奴らはそこには目を向けない。
「2ちゃんねる」を支持することこそが
奴らの唯一の拠り所だからだ。
もっとも中にはそんなコトさえどーでもよく
お祭り騒ぎに浸りたいだけのバカも多いのだが。
結局、何となく通りのいい主張を盲目的に信奉するだけ。
それが問題の本質を歪めている。
理論的根拠そっちのけで思想信条を押しつけて
声のデカさを張り合う「政治問題」と化しつつある。
議論の噛みあわなさ加減にその不毛さを感じてしまう。
「2ちゃんねる」って、当初はどんな書き込みでも許される
自由な気風があったのかも知れないが
「全くの自由を与えられると、大抵の人間は独自の意見
を持つよりも他人のマネをするのを好む」と言ったのは
エリック・ホッファーだったかエーリッヒ・フロムだったか?
「2ちゃんねる信仰」から脱却できねえ奴らと話しても
埒が明かねえわな。
今や2ちゃんねるはタチの悪い「圧力団体」だ。
ここまで「洗脳」が進むと「信者」どもの世論形成も
簡単だしなぁ。これがネット時代に現れた新たな
プロパガンタのカタチなのかと、全く別のことを
考えてしまったりした。
by petrosmiki (2005-10-25 04:06)
このへんは微妙ですね 新しいことで法整備もまだまだなところが多いですし。あと電車男の売上は全部恵まれない人に寄付されたようですから、(そう信じましょう)まあ特に文句はいわれないでしょうけどね。他の2ちゃんねるの書き込みを利用した商売も全部恵まれない人に寄付されているようですから。(のまネコはまだよくわからないようですが)
あとあのAAヘボロ・ミッキーさんが書いたんですか?上手ですね
by ジャイアン (2005-10-25 21:27)
ペトロン星人の述べったりアーノ通り、のまのまムーヴメントの、とっかかりではあったパクリに対する意識やらなにやら戸、ムーヴメントの盛り上がり自体の原動力ってのは、やっぱり一緒くたには出来ない部分ってのが多くあると思っておるのです。
んで、だからこのエントリーでは敢えて、「著作権なんたら言うならどれのどれなんねん」 についてのみ絞ってみたりしてみました。
が、相当今更感ありです。
そりゃムーヴメント去ったけど、どいつもこいつもとっかかりのとこどーでも良いのんかいっ! みたいなっ!
事を今更書いている僕ですがっ。
追記:「ネット時代に現れた新しいプロパガンダの形」 みたいな話も、ちらちら見て回ったとこで語られては居ましたとですよ。曰く、「昔学生運動が流行っていた頃の政治的アジテーションと殆ど同じ手法」 だとか。
追記2:画像4のAAは両方僕作ですにょ。俺が書いたAAは流行った試しが無ぇでげす。
by へぼや (2005-11-02 04:39)
2ちゃんねらーって結局「他人のデータをパクって2ちゃんで晒すのはOKでも、自分達が作った物を勝手に使われるのはヤダ」という、ジャイアニズムの塊みたいなものだなあと。
エイベックスは別に「のまねこ」というキャラを商標登録しようとしただけであり、別に使用制限をしたわけでも、原典を主張したわけでもないんですからねえ。
今思うと、あの騒ぎは「本当はキャラがどうなろうと関係なく、とにかく騒ぎたい人間が大騒ぎしていた」だけの祭りだった気がします。
by あき (2006-01-13 00:48)
原因はモナーなどのキャラクターをつかわないと
FlashがつくれないFlash作者が多いことにあるような気が。
これが棒人間だったらどのような事態になっていたのか興味深い…。
by ホナー (2006-01-13 06:30)
人の褌で相撲を取るな。
道徳を軽んじてはなりません。
by 米酒 (2006-01-13 17:04)
「作者不詳」ってことでいいんじゃないでしょうか。
童謡などでみられるように。
by kwf (2006-01-13 18:07)
中国の裁判官が裁判中に発する言葉で最もポピュラーな物は
「今のところその件に関する法律はない」
だそうです。
よって無罪→コピー商品とか偽ブランドとかマンセー天国
…と、なっているのが現在の中国の状況なわけです。
この記事にはそれと同じ臭いを感じます。
現行法だけを持ち出し、世間の常識や道徳観を無視するそのやり方が。
大事なのはavexが法で裁かれることではなく、
消費者の自由な選択の結果、競争を生き残るかどうかということです。
その目的のために「一般大衆の無知」を利用するやり方は詐欺同然です。
確かに現行法が裁くことはないかもしれませんが…。
by 又聞きでソースも無くてゴメンナサイ (2006-01-13 22:18)
なんであの【のまねこ】が【モナー】だと思ったの?
もう一度自分で画像を検索してじっと見てみ?
そして、いつ、なんで、誰に言われて、自分が怒りだしたのか考えてみ?
もう一度自分で考えてみて、それでどう判断しようと
そのこと自体は俺にはどうでもいいことだけど、
「無知な大衆」を扇動するのってこんなに簡単なんだな。
俺はそう感じた。
by んー (2006-01-14 00:06)
無知な大衆、というより祭り好きなネットオタを扇動するのは簡単だと思った。
おそらくネットに興味の無い人間だったら「ふーん、それで?」っていう話(つまり、どっちでもいいじゃん、というぐらいの)を、まるで一大事みたいに大げさに騒ぎ、自分達の勝手な正義を振り回して誠意を示せだの・・・
少なくともあの企業は元になる歌手、そしてフラッシュを作った作者には許可と同意を得ています。それに対して騒いだ連中がしたのは社長への脅迫ですか?
つくづくかっこいいですね。
by avexは嫌いだけど2ちゃんで騒ぐ人間はもっと嫌い (2006-01-14 02:57)
>中国の裁判官が裁判中に発する言葉で最もポピュラーな物は
> 「今のところその件に関する法律はない」
>だそうです。
そりゃあそうです。
裁判官が、法で規定されていないことを勝手に裁いたら、そりゃあ司法の権限を逸脱しています。
「それを処罰する法律は存在しないが、なんとなく悪いかもしれないから死刑」 なんてあったら偉い騒ぎです。
僕がこのエントリーで書いた事というのは、ワカリヤスク要約すれば、「誰の、どの部分の何を模倣したと指摘出来ないのに、「avexは著作権違反をしている」 と指摘するのは、筋としてどうなのか?」 っていう事です。
けれども、「著作権違反だ」 と騒いだ人からの回答は今のところ得られておりませんのよ。
その後に、「法的にどうかは知らないけれども、道義的にどうよ」 的に論点をシフトさせた人に関しては、とりあえずこの記事ではなーんも触れていませんし、ま、別の話です。
勿論、「道義的にも法的にもパクリまくりの2ちゃんねらどもが何を抜かすか屁をすかすか」 的広川太一郎つっこみに関しても、このエントリーではシカッチングです。
どっちかっつうとこれより前の記事で書いたしー。みたいなー。
by へぼや (2006-01-15 04:26)
>「誰の、どの部分の何を模倣したと指摘出来ないのに~
これについては「別に特定する必要はないのではないか?」と思うのですが、それではいけませんか?
二次著作物にも、著作権は発生します。
翁でも丸耳でも角耳でも勇者でも、それが何かのパクリだったとしても、著作物の要件さえ満たしていれば、著作権は発生するということです。
著作権の侵害は親告罪にあたるので、権利者が訴え出ない限りは著作権法違反となることはありません。
そういう意味では、訴える前から「著作権法違反だ!」と騒ぐのはお門違いではあるのですが、そこはひとまず置いておきます。
ぁゃιぃワールド、あめぞう、2ちゃんねるの違いはありますが、前出のAAはこのどれかの世界から生まれてきた、ということは事実です。
ぁゃιぃやあめぞうから2ちゃんねるに渡ってきた人も多いはずですし、今の2ちゃんねらーの中で、AAの一群は(自分たちの仲間である)AA職人さんたちのつくったものだという認識があります。
で、ここで「著作権法違反は親告罪である」ということが出てくるのですが、
一般的な2ちゃんねらーにとって、AA職人は仲間だがavexは仲間ではない。
こういった感覚が生じていることは不思議なことでもないですし、異論を挟む余地もないでしょう。
そうなると「AA職人は仲間である2ちゃんねらーを訴えるはずがない」という認識も生まれてきます。
つまり、2ちゃんねるでAAを使う限りは、著作権法違反にはならない。
だが、他の奴らが商売としてそれを使うとなれば、AA職人が訴えることも十分考えられ、それは著作権法違反の可能性が高い。
こういった考えに行き着きます。
つまり、モナーのAAのどこを切り取っても、そのほとんどが2ちゃんねる系の掲示板から生まれていることを考えると、
彼らがavexを批判するのには、それなりの筋が通っているのではないかと思います。
つまり、2ちゃんねるの構成要件としての多くを占めるAA職人を、2ちゃんねるそのものと同義に捉えているのです。
by 尻モナー (2006-02-05 20:23)
続き書こうかなー、でも時期のがしたしなー、みたいに書いてなかったところが、まぁそういうところなんですな。
まぁ結構よそでも結構言及されてましたけど、最終的に (不確かな情報で煽られた人たちは別として) 「のまねこ否/是」 で別れたところの一番大きい内的要因は、まさに指摘の通り、
>一般的な2ちゃんねらーにとって、AA職人は仲間だがavexは仲間ではない。
にあると思います。
つまりは、2ch、あるいはネットコミュニティーに対する、一種の “帰属意識” ですね。
ここで分ければ、たとえばあめぞうやぁゃしぃ系の人たちが「のまねこ叩きムーヴメント」 に、比較的冷ややか/否定的であるのも当然ですし、2chに対しての帰属意識が強い人たちがヒートアップするのも当然となる。
僕は性格的に、どんな共同体に対してもなじめない、帰属意識を持ちにくいタイプの性格なので、やっぱ当然そこには (2chが好きとか嫌いとかとは無関係に) まったくノれないのですよ。
僕にとっては、avexも2chも、それらに帰属意識を持っている人たちも、同じよーに “他人” ですからね。
と。あと、結構長いことやっているAA描きの人たちも、長編板の議論スレなんかで見る限りには、ノれていなかったようです。
結局のトコロ、長年AA描いていた人たちにとっては、2ch運営陣が長いことAAを荒らしツール程度にしか捉えておらず、FOX★みたいな鯖付加絶対主義的な方からはsamba規制だバーボンだで煙たがられていたわけですし。
だから、実際のトコロ現状2chが一番人も多いしAAを貼るのにそこそこ都合がよいから使っているという意識の方が強いですから、ぶっちゃけ本音で言えば、「2chよりAA描きにとって便利で、鯖も強く貼りやすくて、人は多く厨やプギャの少ない掲示板があるなら、そっちに行きたい」 っつうのもあります。
ま、半ば匿名掲示板業界の独占市場になっているから、2chでやるしかねーなーという消極的な理由で2chで描いているという意識。
だからまぁ、他の板での遊びとかは別として、ことAA描きの中での、AAというもの、AAを2chで描くという事に対する意識は、2chという共同体に限定した帰属意識、仲間意識みたいな方向にはあまり向かないでしょうね。
少なくとも、AA描かないで普段は文句ばかり言っているのに、こと、こういう事が起きたとたんに、 「モナーを守れ。僕らは仲間だ」みたいにアジる人たちに対してよりは、モノヲツクルという共通項のあるのまねこFlash制作者やエーベックスの方が、共感を持つことは出来る相手ではあったはずです。
ま、エーベックスはどーかな! ですけどね。
by へぼや (2006-02-06 00:29)
>少なくとも、AA描かないで普段は文句ばかり言っているのに、こと、こういう事が起きたとたんに、 「モナーを守れ。僕らは仲間だ」みたいにアジる人たち
ここについては、ある程度ギブアンドテイク的な側面もあるかなと思います。
AAが2ちゃんねる運営にとって煙たがられていたのなら尚更です。
AA職人は(2ちゃんねるでなくても良いとしても、結果として)AAを貼る場所を提供して貰っているのだから、
今回のようないわゆる「祭り」が発生した場合には、2ちゃんねる住人のために、AAを燃料として提供するくらいはしてもいいのではないかと思います。
「燃料」というのはつまり、avexに喧嘩を売るための大義名分としての「仲間意識」ということです。
(2ちゃんねるがどういう場所かわかっていながら)普段場所を借りているのに、祭りが起こったときだけ良い子ぶるというのも筋が通っているとは言いにくいでしょうし。
ですから私は、ミッキーさんの言うような事情があったにせよ、2ちゃんねるで騒いだ人たちに筋が通っていないというのも言い過ぎのように思います。
by 尻モナー (2006-02-06 20:47)
そりゃおかしい。
なんでそんな一方的な仲間意識の共有を強制されなきゃならんのですかね。
その言い分は、「大日本帝国の臣民ならば、大東亜戦争を賛美せねば非国民だ」
ってな発想と同じですよ。
そもそも素すべての2ch利用者が、“祭り好き”であるという前提からして間違っています。そして、“祭り好き” で、“祭りによる仲間意識” を共有しないならば、2chを利用するのはおかしい、というような論法も間違っています。
共感とか、親和性とか、帰属意識的な事で言えば、そりゃあ軸が違っているんですよ。
2chというのは“場”に対する意識です。
たとえばこれは、郷土意識とか、ナショナリズムに近いモノでしょう。
対して、“AAを描く” というのは、“行為” に対する意識です。
たとえば、船乗りには船乗り同士の共感しうる意識があるでしょうし、それらはときとして国籍よりも高い親和性を与えることはあることです。
たとえば、国と国が敵対しているときに、航海に出ていたある船乗りが、遭難している敵対国の船乗りを発見したときに、国としての所属意識より、船乗りという、“同じように航海をする仲間” という意識で、彼らを助けると言うことはあります。条約や何かがあろうとなかろうとです。
そこで、「敵国人に利する行いをするなど筋が通らない」 なんて非難されても、そんなのは船乗りとしては知ったこっちゃあない。
場、という軸で見れば、「同じ2ちゃんねら」 であっても、行い、という軸で見れば、それが全く違っても当然。世の中には、自分にとって重要な軸以外をり、モノゴトが起きたときに向き合う軸としている人間はごまんと存在していますし、それ自体を非難するのは、断言しますが 「間違っている」 事です。
んで。
それらをふまえた上でも、“共感する” って事、“筋を通す” ってのは、それぞれ別なことです。
義理と人情秤にかけりゃあですよ。
僕個人の感覚で言えば、「2ch利用者がモナー (のまねこ) の占有権をエーベックスに主張する」 のは、「筋が通らない」 し、「2chという場、お祭り好きのムーヴメント」 にも、「共感は出来ない」。
エーベックスには別段なーんの感情も無いですが、まぁ 「なんとなくMAX松浦のやりたかった事に対しての遊び心」 には、「まぁちょっとは共感する」。
(ぶっちゃけ俺も無駄に資本力合ったら、同じよーな遊びはやってみたいと思うもの。無いからやらねーだけで。)
そして、「フラッシュ職人まで叩いたり、AA描きまでたきつけようとする」 のには、まるっきり筋もなきゃ共感も出来ないし、むしろ反感しかない。
まぁそりゃあ結果、のまねこ叩きは否ですよ。
by へぼや (2006-02-07 01:26)
うーん、そこまで極端な意味合いで書いたつもりではなかったのですが。
別に「2ちゃんねるの参加者が統一された意見を言うべき」ということではありません。
AA職人でも誰でも、好きな意見を言えばいいと思います。
ですが、avexに対して批判的な住人が「筋」としてAA文化を持ち出したときに、
AA職人が「我々は彼らに共感していない」ということを理由に、その筋を取り上げるべきではないということです。
>“共感する” って事、“筋を通す” ってのは、それぞれ別なことです。
つまりこういうことなんですよね。
モナーというAAが客観的にここまで2ちゃんねると融合しているのですから、
いかにAA職人やミッキーさんがavex叩きや祭り、あるいは2ちゃんねる自体に共感できなくても、
祭り好き2ちゃんねらーから筋を取り上げる権利はないと思います。
船乗りが、敵国の船乗りを助けずに「国民としての筋を通した」と言い張っているところに、
他の国民や外部の人間が「筋が通っていない」というべきではないということです。
批判するならば「俺は共感できない」or「筋は通っているが俺は共感できない」という言い方であるべきだと思います。
by 尻モナー (2006-02-07 20:52)
だから、共感と筋は別なんですって。
最初にアナタが言っていた、「2ch住人としてエーベックスに反感を持つ」 というのは、あなた自身が結論づけているように、本来 「2chに対する帰属意識から来る共感」 なんですよ。
で、「法的なこと、あるいは著作権、創作行為という概念を元にして考えれば」 、それはただの感情論であって、「筋は通らない」。
そこに筋があるという考え方は、つまりたとえば子供の世界には子供の世界なりの理があり、ヤクザの世界にはヤクザの世界なりの理があり、そして船乗りには船乗りの理があるのと同じように、「2ch住人は仲間だ」 という、共同体意識を共有している人間同士でしか通用しない 「筋」 です。
突然、「おひけぇなすって、仁義を切らせていただきやす」 と言われても、そら世間の人たちは困るわけです。
どう頑張って主張しても、一般的な社会には通用しない、「2ch仲間、ネットコミュニティ仲間」 という、ごく狭い仲間意識の中だけの 「筋」でしかない。
僕はそこに属していないし、当然社会も法も商売人も、そちらに従っているワケじゃない。
2chを利用していても、そこまで2chという場に共同体としての帰属意識を持たない人間もいるし、たとえば今回のように、AAという事を軸にすればそこに属せ無いという人もいる。
そういう人に対して、ただ闇雲に 「自分たちの筋を認めろ」 とだけ主張したところで、それは交わりようがない、平行線のままで終わる話です。
by へぼや (2006-02-08 00:27)
ご親切にありがとう
by neo (2007-05-23 12:50)