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「事件は漫画の中で起きているんじゃない」 [と条例問題]

 まずはニュース記事から。

教諭、女子高生に睡眠導入剤飲ませわいせつ行為
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110628-OYT1T00933.htm

 それでまあ、そこにちょいと、NHKのニュースで見た情報を補足。

[以下、ニュースよりの補足]

 小平市の50代男性中学校教諭は、ネット上のプロフィールから目星を付けた高校生女子に対して、「7万円でデートして欲しい」とメールを送るが、それが断られると今度は100通以上のメールを執拗に送りつけ、「胸の写真を送ればメールをしない」と脅迫。
 しかし、送られた写真を元に今度は「写真をばらまかれたくなければ会いに来い」と脅迫。
 その結果、ホテルで睡眠導入剤を飲ませ昏睡させてからの性的暴行に及んだとされる。

[以上ニュースよりの補足]


 何が言いたいか、と言いますと、ね。

 現実の、実在児童(未成年)への、「性的暴行、虐待」 は、こういう風に起きている、という事です。
 いい歳こいた大人が、脅迫や嫌がらせを繰り返して起こしている。
 漫画やアニメを見てウヒウヒ言ってるアホンダラ共は、別に何もしちゃあいない。
 漫画やアニメの美少女見てウヒウヒ萌え萌え言ってるだけだ。
 
 なのに、何故か石原慎太郎も警察も役人も、「非実在児童」を守ろうとしている。
 躍起になって、もうそれこそ親の敵かのように、出版社を締め付け、漫画を規制しようとしている。

 「エラい人たち」 は、誰も、実在児童のことなんか守ろうとしちゃいないのだ。
 
 
 
 何故なら、実在する被害者を救ったところで、ゼニにならないからだ。
 ただ、「当たり前にやるべき事をやった」ところで、利権は生まれないのだ。
 しかし出版社を締め上げれば、「金になる」のだ。
 規制利権だ。
 予算が増やせる。天下り団体も増やせる。或いはビデ倫みたいに、シール一枚いくらで売りつける事も出来るかもしれない。
 直接的に金にならなくたッて良い。
 警察官僚というのは基本、「どんな理由でいいから、とにかく愚民共を締め上げられる口実」が、いつだッて欲しいのだ。
 そして一度締め上げようと決めたら、拷問でも捏造でも、何でもする。
 足利事件のように。
 志布志事件のように。
 大阪特捜部が証拠を改ざんしてまで黒幕をデッチ上げた、郵便料金不正事件のように。
 


 また、実在の、家庭内での児童虐待の最大の原因は貧困にある、という指摘もある。
 しかし、「児童の保護」を謳う「エラい人たち」は、何故か漫画やゲームを規制する事ばかり言い、貧困を無くそうとは言わない。
 何故か。
 貧困が無くなったら、彼らは困るのだ。
 いやなのだ。
 彼らは、「貧困層にいて欲しい」のだ。
 官僚は、自分達の保証された環境を維持するためにも、世間が不況であり続けることを潜在的に望んでいる。
 バブルの頃を思い出してみれば分かる。
 あの頃は、「公務員なんか無能な奴がなるもんだ」と言われていたのだ。
「自分の才覚で金儲けの出来ない奴ら」が、仕方なく公務員になる、と言われていたのだ。
 しかし今は違う。
 世間が不況になったからだ。
 不況になり、非公務員が不安定な生活をすればするほど、相対的に彼らの「安定した生活」に価値が出る。
 だから彼らは、口先では経済復興だデフレ回避だというものの、本音のところでは不況を喜んでいる。
「ざまあみろ、サラリーマンに自営業者ども。俺達の安定した生活が羨ましいだろ!」
 と、ほくそ笑んでいる。

 格差はどうか。
 格差も、デフレも、資産家にとっては「大歓迎」だ。
 世間の景気が良くなれば、資産家の資産価値は相対的に目減りする。
 しかし世間が不況で、物価が下がれば下がるほど、彼らの持つ資産価値は、相対的に上がる。
 10年前の1000万円と、今の1000万円は、まるで価値が違うのだ。
 
 そして企業はどうか。
 格差があればあるだけ、安くこき使える奴隷労働力が増える。
 昔なら「そんな酷い条件で仕事出来ないよ」というものでも、格差によって生まれた貧困層は「背に腹変えられぬ」から受けるしかない。
 ブラツク企業がのさばるのは、要するにどんな悪条件でも文句を言えない様な生活環境に追い込まれている人が多いからだ。
 東電が今、下請け作業員を平然と死地へと送り込み、それでいて引責辞任する清水社長が5億だ6億だの退職金を手に入れられるのも、格差があり、貧困層が居るからだ。
 もし格差も貧困も少なかったら、東電はもっと正統かつ保証された対価で、原発作業員を雇わなければならなくなるし、労働基準法虫のブラック企業なんか成立しちゃいない。
 貧困万歳、格差万歳と、笑っている者が、確実に居る。
 そして「世のエライ人たち」の多くが、“そこ” に居るのだ。

 
 出版社をやり玉に挙げ、「不健全図書を規制すれば、児童への性虐待が減らせる」かのように嘯く輩というのは、つまるところそういう者達だ。
 真ん中で規制に血道を上げている彼らには、善意も公共心も関係ない。
 あるのは、身内の利権が欲しいと言うだけの、我欲だけ。
 それはまさに所謂原発村の利権共同体と、全く同じなのだ。
 今回の教諭が行ったとされるような被害を減らす気は無いし、或いは家庭内での虐待要因とされる貧困も、無くすつもりは無いのだ。
 
 性虐待は、漫画の中で起きているんじゃない。
 現実だ。
 現実の大人が、現実の子どもや未成年に対して、行っているのだ。

 エロ漫画読んでウヒウヒ萌え萌え言っているオタクどもをなぶり者にしたところで、現実の被害者は、誰一人救われない。


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